外耳の良性腫瘍

外耳の腫瘍の種類は、耳介、外耳道、鼓膜など、外耳のどの部位にも局在する可能性があります。腫瘍は限局性（孤立性）またはびまん性、浅部または深部、そして良性または悪性にまで及びます。

外耳の良性腫瘍 - 脂漏性嚢胞および類皮嚢胞（対耳珠および耳葉）、線維腫（真性、束状、ケプロイド）、母斑（色素性または血管性）、顆頭腫（耳介上結節と耳輪脚の間の前耳介切痕領域）、軟骨線維腫（レスラーやボクサーに多く発生し、血腫、軟骨腫、乳頭腫、神経鞘腫、血管腫、骨腫（外耳道の骨の部分）の線維性組織化の結果として発生します）。

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外耳の良性腫瘍の症状

耳介腫瘍は、自発的な主観的症状や機能的症状を伴わずに発生します。例外として、耳介の上端に位置する痛みの箇所があり、わずかな接触にも非常に敏感になります。

外耳道の腫瘍、特に内腔を閉塞するもの（外骨腫、血管腫、乳頭腫、線維腫など）、あるいは鼓膜に達し鼓室を圧迫するものは、音伝導による耳鳴りや難聴といった重大な機能障害を引き起こします。これらの腫瘍はしばしば潰瘍化や出血（血管腫）を起こし、悪性化することもあります。

線維腫は通常、外耳道に丸い密集した結節として発生し、時には茎状になることもあります。この腫瘍は、線維芽細胞、線維細胞、コラーゲン線維を含む結合組織の形成物です。触診では無痛ですが、伝音難聴を引き起こします。

外耳の良性腫瘍の治療

自覚症状がなく、外耳道の耳垢の自己洗浄を妨げない、小さな「高密度」腫瘍の場合は、経過観察が適応となります。それ以外の場合は、腫瘍の除去を目的とした治療（外科手術、透熱凝固療法、レーザー治療、血管腫に対する凝固剤の投与）が行われます。