皮膚の赤み

皮膚の赤みは、以下の場合に観察されます。

• 額の温度が上昇すると、小動脈や細動脈が拡張して熱伝達が促進されるため、通常、皮膚はわずかにピンク色に変わります。
• 自律神経系が不安定な人の場合、皮膚の色合いが変動し、その結果、皮膚の小動脈や細動脈に血液が溜まるため、皮膚が白くなったり赤くなったりすることが交互に起こることがあります。
• 赤血球増多症では、血液中の赤血球量の増加と還元ヘモグロビンの比重の増加に伴って、皮膚が濃いチェリー色になります。
• 手のひらでは、親指と小指の隆起部分に鮮やかな赤色の紅斑（いわゆる掌側紅斑、または「肝掌」）が認められることがあります。これは慢性肝疾患や全身性血管炎で観察されます。
• 特に局所的な皮膚の充血（赤み）は、痛み、局所的な皮膚温度の上昇、腫れを伴い、炎症過程（丹毒など）の典型的な兆候です。
• インフルエンザなどのさまざまな感染症では、皮膚の赤みが観察されることがあります。