抜歯後のマウスウォッシュ：基本的な対処法とルール

歯科医師は、抜歯後の口腔ケアの基本ルールを患者さん一人ひとりに説明します。そして、抜歯当日にうがいを始めてはいけないと毎回注意を促します。うがいは抜歯の翌日から行うようにしてください。

抜歯窩に形成された血餅を傷つけないよう、すすぎは慎重に行う必要があります。すすぎ液の最適な温度は30～35℃です。最も簡単で確実な治療法は、食塩水（沸騰したお湯200mlに小さじ1杯）です。また、すすぎではなく、食後と就寝前に口腔内を「入浴」することをお勧めします。すすぎ液を口に含み、20～30秒間保持してから吐き出します。これを数回繰り返します。

抜歯後はどのようなもので口をすすげばいいですか？

抜歯後の洗口液の使用は医師の推奨に基づきますが、手術の複雑さや患者の口腔の全般的な状態によって異なります。

抜歯が問題なく行われた場合、抜歯後の口をすすぐために以下の薬が推奨されます。

• 過マンガン酸カリウム溶液（マンガン）：沸騰したお湯（温度+30〜35°C）に結晶を数個溶かします。溶液は淡いピンク色になります。溶液の色が濃いと粘膜の化学火傷が発生する可能性があるため、許容されません。
• 0.02% フラシリン溶液: 薬剤 1 錠を 100 ml のお湯に溶かし、溶液を室温まで冷まして、毎食後および夜間に口をすすいでください。

複雑な抜歯（歯肉組織の剥離や重度の外傷を伴う）の場合は、殺菌剤であるグルコン酸クロルヘキシジン（0.05%水溶液）で口腔内をすすぐことをお勧めします。この溶液は、1日に2～3回、約1分間口腔内に含ませてください。皮膚炎のある患者や小児の抜歯後には、この製剤は使用しないでください。

消毒薬、抗菌薬、鎮痛薬であるヘキソラル（局所用溶液）は、歯肉炎、歯槽骨炎、歯肉出血、外科的処置など、口腔内の様々な病状に処方されます。ヘキソラル（1回の処置につき10～15ml）は、抜歯後の口腔洗浄に使用した薬剤と同様に、原液のまま使用してください。1回の処置時間は30秒を超えないようにしてください。

抜歯後の口をすすぐ煎じ薬

薬用植物は、口腔内のさまざまな問題を解決する効果的な手段として歯科医によって長い間認識されており、抜歯後の口のすすぎにも優れていることが証明されています。

覚えておくべき重要なことは、ハーブ煎じ薬は他の洗口液と同様に、抜歯後 24 時間以内にのみ使用する必要があるということです。

抜歯後の口内洗浄には、カモミール、セージ、ユーカリ、セントジョーンズワート、カレンデュラなどの煎じ薬が用いられます。ペパーミント、プランテン、セイボリークローバー、スイートクローバー、チコリにも殺菌・消毒作用があります。

煎じ液の作り方：乾燥した植物大さじ1杯に熱湯200ml（コップ1杯）を注ぎ、かき混ぜて火にかけ、沸騰させます。蓋をして25～30分置きます。使用前に煎じ液を濾してください。すすぎはやや温かめにし、毎食後と就寝前に行ってください。

抜歯後の口腔衛生には、抗菌作用、抗炎症作用、消臭作用のあるエッセンシャルオイルが用いられます。例えば、抜歯後の洗口液を作るには、ティーツリーオイルを3～4滴、コップ1杯の熱湯に加えます。この溶液で1日3回、優しく口をすすぐと、抜歯後の腫れが早く治まります。ティーツリー、ユーカリ、ペパーミント、タイムのエッセンシャルオイルを1滴ずつ、200mlのぬるま湯に加えます。

消毒効果のある自家製の「うがい薬」を作ることもできます。ユーカリまたはミントのアルコールチンキ大さじ1杯、セージまたはラベンダーオイル5滴、そして同量のベルガモットオイルを混ぜ合わせます。この混合物を、コップ半分の温水に6～7滴加え、抜歯後のうがい薬として使用します。