グルコサミン／コンドロイチン硫酸

主な機能:

• 変形性関節症の治療に使用されます。
• 関節の破壊を防ぎます。
• 腱、靭帯、軟骨を修復します。

理論的基礎

グルコサミンは体内で合成されるアミノ糖であり、軟骨の維持と修復に重要な役割を果たします。グルコサミンは、軟骨細胞を刺激して、軟骨の構成要素であるグリコサミノグリカンとプロテオグリカンの合成を促進すると考えられています。グルコサミンには、軟骨の分解を促進するタンパク質分解酵素の活性を阻害することで抗炎症作用があると報告されています。コンドロイチンも軟骨に存在し、グルコース分子の繰り返し構造で構成されています。

グルコサミンとコンドロイチン硫酸のサプリメントは、損傷した軟骨を修復し、変形性関節症の進行を抑制します。グルコサミンとコンドロイチンへの関心は、ジェイソン・テオドラキス氏の著書『The Arthritis Cure（関節炎治療）』と『Maximizing the Arthritis Cure（関節炎治療の最大化）』によって高まりました。

研究結果

関節炎治療におけるグルコサミンへの関心は1980年代初頭に始まりました。研究は短期間でしたが、多くの患者が1日1.5グラムのグルコサミンを数回に分けて摂取した結果、痛みの緩和と動きやすさの改善を実感したと報告しています。

イブプロフェン（非ステロイド性抗炎症薬）の代わりにグルコサミンを使用することの適切性を比較するため、片側膝関節炎の患者40名を対象に試験が行われました。患者は8週間にわたり、グルコサミン硫酸塩1.5gまたはイブプロフェン1.2gを投与されました。最初の2週間はイブプロフェン群で痛みの軽減が見られましたが、その後の6週間は痛みが増悪しました。

グルコサミン硫酸塩群は、投与期間を通して漸進的な改善を示しました。研究者らは、2つの治療法の差は統計的に有意ではなかったと報告しました。

グルコサミンが長期的な症状にどのような利益をもたらすか、またグルコサミンが軟骨の破壊の過程を阻止または遅らせ、軟骨の成長を促進できるかどうかを決定するには、さらなる研究が必要です。

サプリメントは、初期または軽度の関節炎に最も効果的であり、重度または進行した関節炎にはほとんど効果がないことが示されています。関節内のグルコサミンが不足している場合（または全くない場合）、グルコサミンは軟骨を修復できないようです。グルコサミンが抗炎症薬や鎮痛薬の効果を遅らせるという証拠はありません。予備的な動物実験では、グルコサミンが一部の抗炎症薬の長期的な異化作用を抑制する可能性さえ示唆されています。

推奨事項

これらの化合物に関する研究のほとんどは短期的なものでした。関節炎は寛解期のある慢性疾患です。グルコサミンとコンドロイチン硫酸の有効性と安全性を証明するには、長期にわたる対照試験が必要です。関節炎財団は、これらのサプリメントの摂取を検討している人は、サプリメント摂取のプラス面とマイナス面について十分に理解しておくべきだと警告しています。さらに、関節炎財団は患者に対し、これらのサプリメントを治療計画に組み込む際は医師に相談するよう勧めています。また、関節炎財団は、サプリメントのために実績のある治療法を放棄しないよう推奨しています。関節炎の痛みを和らげ、病気を管理するのに役立つ方法には、体重管理、運動、適切な薬物療法、関節の保護、温熱療法と寒冷療法、そして（必要に応じて）手術などがあります。

関節炎財団は、グルコサミンが血糖値を上昇させることがいくつかの動物実験で示されていることにも注意を促しています。したがって、グルコサミン（アミノ糖）を摂取している糖尿病患者は、通常よりも頻繁に血糖値を測定する必要があります。コンドロイチンはヘパリンに類似しているため、特に既に血液凝固抑制剤やアスピリンを服用している場合は、摂取前に注意が必要です。