脂肪の多い食べ物は不妊の原因かもしれない

最近、メディアは健康的なライフスタイルと適切な栄養摂取に多くの時間を割いています。食生活に気を配り、脂肪分や糖分の多い食品の摂取量を減らすよう人々に促すテレビ番組、雑誌、記事が数多くあります。つい最近、科学者たちは、高カロリーで脂肪分の多い食品が精子の数と速度に悪影響を及ぼし、男性不妊症を引き起こす可能性もあることを発見しました。

コペンハーゲン大学の専門家たちは、男性の身体に対する食事の影響に関する研究を行いました。医師たちを驚かせたのは、脂肪分の多い食品が心血管系や筋骨格系に悪影響を及ぼすだけでなく、精子の「質」にも直接的な悪影響を及ぼすという点です。

20～25歳の男性700名を対象に、3ヶ月間にわたる食事内容について質問が行われました。その後、精子検査を含む様々な検査が行われました。デンマークの医師団は検査結果を詳細に分析し、摂取していた食品との関連を考察しました。結論は明白でした。高脂肪・高カロリー食品を過剰に摂取していた若い男性は、バランスの取れた食事を摂取していた男性に比べて精子数が40%少なく、1mlあたりの精子濃度も35～38%低かったのです。

体脂肪と精子数の関係性については、まだ明確な根拠は見つかっていないものの、ライフスタイル、栄養、そして精子の「質」との関連性は明白です。この問題についてはより綿密な研究が必要ですが、将来の健康な子孫と受精の問題を回避するためにも、食生活に注意を払う価値は十分にあります。

心臓病のリスクを減らし、内臓機能の障害を防ぎ、将来健康な子孫を産む可能性を高めるために、厳格な低カロリー食に固執する必要はありません。飽和脂肪酸を含む食品、例えばあらゆる種類のファストフード、フライドポテト、市販のマヨネーズ、バターなどの摂取を制限するだけで十分です。

西ヨーロッパの大学の科学者らが行ったいくつかの研究によると、過去30年間で男性人口の活性精子の平均数はほぼ半減していることが明らかになっています。医師たちは、このような結果は、男性たちが食生活に気を配らなくなったことによるものであり、それが慢性疾患や不妊症の早期発症につながっていると考えているようです。

食べ物が人間の精子に与える影響が発見されたのはこれが初めてではない。数年前、ブラジルの科学者たちは、新鮮な野菜、穀物、豆類、果物を毎日食べる男性の精子は、肉や単純な炭水化物を好む男性よりも活発であることに気付いた。

デンマークの科学者たちは実験を止めるつもりはない。次のステップは、食物と精子の「質」との関係の理由を解明することだ。

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