新しい出版物
03 November 2011, 17:10
英国(ノーサンブリア大学)の科学者たちは、チェリージュースは睡眠の質と持続時間を改善すると主張しています。
この研究は、20人の健康な被験者を対象に実施され、1週間にわたり、1日2回、チェリージュースまたはプラセボジュースを30mlずつ飲んでもらいました。実験前後で、研究者らは尿中のメラトニン濃度を測定しました。メラトニンは脳の松果体から分泌され、人体の概日リズムを司るホルモンです。さらに、参加者全員に睡眠覚醒サイクルを追跡するアクティグラフィーセンサーを装着し、睡眠の特徴を記録する日記をつけてもらいました。
得られたデータを分析した結果、「チェリージュース療法」によって参加者の尿中メラトニン濃度が15~16%上昇したことが科学者によって発見されました。また、アクティグラフィーの結果では、チェリージュースを飲んだ人は飲まなかった人よりも就寝時間が15分長くなっていました。さらに、睡眠時間と睡眠効率はそれぞれ25分と5%増加しました。
プロジェクトリーダーのグレン・ハウトソン氏は、チェリージュースの催眠効果は、飲料に含まれるメラトニンの含有量の高さによって説明されると結論付けました。また、睡眠の質を向上させるだけでなく、睡眠障害や不眠症の治療薬とは異なり、副作用もありません。
この研究の結果は「European Journal of Nutrition」に掲載されました。
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