外向的な人は予防接種に反対

なぜワクチン接種のために気軽に医師の診察を受ける人がいる一方で、躊躇して最後まで接種をためらう人もいるのでしょうか？テキサス大学とトロント大学の代表者たちは、ワクチン接種に対する態度と心理的性格特性の関係性を研究することにしました。この実験には4万人以上のカナダ人が参加し、1年間にわたり、性格特性の記述によく用いられる5つの心理特性についてテストを受けました。これらの特性とは、外向性、妥協性、誠実性、神経症傾向（感情性）、そして向上心です。さらに、参加者は新型コロナウイルス感染症ワクチン接種に対する態度についても質問されました。

研究の結果、改善に努め、誠実で妥協する覚悟のある人々は、ワクチン導入に対して前向きな姿勢を示したことが明らかになりました。一方、潜在的な神経症傾向のある人々は、ワクチン接種を拒否する意見を主に表明しました。これは原則的に予想通りのことでした。しかし、科学者にとって全く予想外だったのは、外向的な人々の反応でした。彼らはワクチン接種を拒否する傾向も強かったのです。

外向的な人は、社交的で表現力豊かで、人生において積極的な姿勢を持つ人であることが知られています。彼らは、他者とのコミュニケーションや交流を多く行うことで満足感を得ます。それが彼らに活力を与え、休息を与え、情報で満たしてくれるのです。

科学者たちは、外向的な人は通常、あらゆる新しいことに対して準備万端の姿勢を示すため、このような反応は予想外だったと指摘しています。なぜ結果は正反対だったのでしょうか？

おそらく、外向的な人はワクチン接種が自分に害を及ぼさず、完全に安全であるという絶対的な保証を必要とします。結局のところ、彼らは通常、あらゆるステップと段階、行動と結果を明確に定義することを求めます。彼らは自信に満ちていますが、必ずしも他人を信頼しているわけではありません。この現象の他の考えられる説明としては、外向的な人の頑固さと衝動性、抗議や巧妙な挑発への傾向が挙げられます。つまり、反対者の大多数が賛成票を投じた場合、外向的な人は単に自分とは違うことをしたいという理由で、反対票を投じる可能性が非常に高いのです。また、頑固さも一定の役割を果たします（「なぜ私が賛成しなければならないのか」「私は自分のやり方でやりたい」など）。

この質問はワクチン接種全般の適切性に関するものではなく、自分自身のワクチン接種について具体的に問うものであったことを明確にしておくことが重要です。質問の仕方が異なっていたら、結果は異なっていたかもしれません。例えば、参加者に、親戚や友人、あるいは単に見知らぬ人にワクチン接種を受けてもらいたいかどうかを尋ねることもできたでしょう。自分自身についての意見は、他人についての意見と異なることがよくあります。これは驚くべきことではありません。このような行動は、ほとんどの人間の精神的特性と一致しているからです。

研究のより詳しい説明については、心理学のフロンティアを参照してください。