オフィスでの座り仕事が下肢血栓症の発症につながる

ニュージーランドの研究者による最近の研究によると、座りっぱなしのオフィスワークは、脚の深部静脈血栓症の発症リスクを大幅に高める可能性があります。脚や骨盤の血栓は、長時間同じ場所に座り続け、立ち上がって少しストレッチをすることもない座りっぱなしの生活を送ることで発生します。

深部静脈血栓症は無症状の場合もありますが、場合によっては閉塞した血管の部分に腫れ、赤み、痛みとして現れることがあります。

血栓が移動すると、さらに深刻な問題が発生します。この場合、血栓は肺に達し、鋭い胸痛、咳、息切れを引き起こす可能性があります。最近の統計調査によると、オフィスワーカーは通常、勤務時間中、何らかの理由で立ち上がるまで、最大約3時間45分連続して職場に座っていることが示されています。多くの人は、昼休みに立ち上がって隣の部屋にあるカフェまで少なくとも1回は歩く代わりに、職場で軽食をとる習慣があるため、この数字は大幅に高くなります。

1時間座っているごとに血栓の発生リスクが10%増加します。そのため、現在、イングランドだけでも毎年約6万人が深部静脈血栓症で死亡しています。在宅勤務者もほぼ同程度のリスクにさらされています。血管血栓症のリスクを減らすには、少なくとも30分に1回はデスクから立ち上がって少し歩き、昼休みには適度に活動的に過ごし、勤務時間中に定期的に脚のストレッチを行うことが重要です。医師もこれを推奨しています。

「座りっぱなしの生活習慣が心血管疾患や糖尿病のリスクを大幅に高めることは、多くの人が理解しています。しかし、同じ場所に座り続け、身体活動を一切行わないことで、血栓症のリスクが2倍以上に高まり、死に至る可能性が高まることを認識している人は多くありません。オフィスワーカーは、こうした健康への深刻なリスクを認識する必要があります」と、慈善団体「Thrombosis Research England」のディレクターであり医師でもあるベバリー・ハント氏は指摘します。

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