砂糖は中毒への第一歩

私たちが見慣れている砂糖は、真の自然産物ではなく、技術的な加工の産物です。自然界には甘いものが数多く存在しますが、人間は甘さ、つまり快楽への過剰な渇望から、砂糖を作り出すようになりました。

サンスクリット語で「砂糖」は「甘い」という意味です。古代では、サトウキビから砂糖を抽出するのは非常に手間のかかる作業で、多大な労力を要したため、食用ではなく薬用として用いられていました。しかし、アフリカの植民地化と奴隷労働の導入によって状況は変わり、16世紀にはヨーロッパに砂糖を供給することが可能になりました。

それ以来、砂糖は私たちの食卓に並ぶほぼすべての製品に含まれています。これは一体何をもたらしたのでしょうか？今や私たちは世界中で砂糖に依存しているようです。この依存はあまりにも強くなり、人類の心身に様々な問題をもたらしています。

砂糖の甘さは、気分を良くしたり快感を得たりするための簡単な方法です。幼少期から吸収され、将来的には悪い習慣となります。後に、砂糖の使用は気分を良くするための伝統的な方法となり、依存症を形成します。多くの問題は、甘いものを摂取することで解決されます。

実際、砂糖は薬物依存症への第一歩です。多くの専門家は、砂糖を大量に摂取する傾向のある子供は、将来アルコール依存症になる可能性が高いと確信しています。砂糖は快楽ホルモンであるセロトニンのレベルを高め、また、一時的なエネルギーの急増を引き起こします。よく言われるように、砂糖はあなたに翼を与えます。しかし、その効果は始まったのと同じくらい早く消えてしまいます。

セロトニンレベルが低下すると、気分が悪化し、甘いものへの欲求が再び高まります。時間が経つにつれて、受容体のインスリン感受性が低下するため、甘いものの量が増えていきます。アルコールにも同様の影響があります。人工甘味料の摂取によって引き起こされるこのような気分の変動は、依存症につながります。

時間が経つにつれて、これは健康上の問題を引き起こします。血糖値が高すぎると、膵臓はより多くのインスリンを分泌します。小さじ1杯の砂糖を摂取するごとに、血中のインスリン濃度は上昇します。これは最終的に、細胞がインスリン抵抗性を持つようになることにつながります。細胞はインスリンのシグナルに反応しなくなり、インスリン濃度が上昇し始めます。

インスリンは、脂肪の蓄積と貯蔵、体重増加を引き起こす同化ホルモンです。インスリン抵抗性は、肥満、糖尿病、心臓疾患を引き起こすだけでなく、炎症反応の活性化、がんの発生、そして寿命の短縮にも寄与します。

砂糖がどこにでもある今日、私たちは文明病がかつてないほど増加しているのを目の当たりにしています。これは、快楽、甘いものへの渇望に対する一種の報いのように思えます。多くの科学者は、砂糖は私たちの食生活に適さないと確信しています。天然物から一つの成分を抽出し、想像を絶する量で使用することは、常軌を逸しています。

中医学では、甘いものへの渇望は脾臓の気虚の症状とされています。しかし、砂糖ではこれを補うことはできません。そのため、甘味のある野菜、果物、ベリー類は、甘味の本質を持ち、有用な栄養素を豊富に含んでいます。

砂糖を断つことは健康への必須ステップです。すぐに達成できない場合は、徐々に量を減らしていきましょう。天然のお菓子を食べましょう。

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