キッチンタオルの危険性とは？

食器用スポンジには膨大な数の細菌が含まれていると考えられています。しかし、普通のキッチンタオルの方がはるかに安全なのでしょうか？
つい最近、Scientific Reports誌に掲載された記事によると、食器用スポンジ1cm³には病原菌を含む5×1010個以上の微生物細胞が含まれている可能性があるとのことです。

モーリシャス大学の科学者による新たなプロジェクトは、キッチンタオルの表面に付着した細菌性病原体を数えるというものでした。このようなアイテムが特に清潔でないのも当然です。研究者たちは4週間洗濯されていないタオル100枚を選び、実験室でそれらの上に生息する微生物を特定しようとしました。すると、2枚に1枚は病原性微生物が確かに存在していたことが分かりました。さらに、子供の多い家庭から採取したタオルは、より「感染」していました。
科学者たちはまた、皿を拭くのと手を拭くのに同時に使用された器具は、（例えば食器洗いのみなど）1つの目的に使用された器具よりも細菌に汚染されていたというデータを発表しました。そして、非常に論理的なもう一つのニュアンスは、湿ったタオルは乾いたタオルよりも汚染されていたということです。

手拭きや食器拭き用のアイテムは感染の危険性を及ぼしたのでしょうか？
研究者たちは、微生物学会の定例会議でこのプロジェクトの結果をまとめました。発表の中で、70%以上のケースで、タオルに付着していた主な細菌は、ヒトの腸内常在菌叢を構成する微生物であったと報告されました。例えば、病原性のない大腸菌株や腸球菌属に属する微生物が至る所で確認されました。

タオルの14%は黄色ブドウ球菌に汚染されていました。抗菌薬に耐性を持つこの菌株については、科学者たちは古くから知っていました。MRSA（メチシリン耐性黄色ブドウ球菌）と呼ばれるこの菌株は、多くの疾患、時には非常に危険な疾患を引き起こす可能性があります。しかし、この微生物は、痛みを伴う症状を呈することなく、人間の皮膚や呼吸器系の粘膜組織にほぼ常に存在しています。

注目すべきは、研究者たちが台所用品から腸管感染症の一般的な病原体、例えばサルモネラ菌、カンピロバクター、あるいは大腸菌の病原性変異体を発見しなかったことです。同じ黄色ブドウ球菌が、特定の条件下では食品に混入して食中毒を引き起こす可能性があることは注目に値します。しかし、手指の洗浄不足によっても食品に混入する可能性があります。

研究者たちはどのような結論に達したのでしょうか?

もちろん、汚れたタオルを介して細菌が広がるリスクは十分にあります。しかし、このリスクを過大評価すべきではありません。さらに、このような頻繁に使用するアイテムを月に一度も洗濯する人は稀で、通常はもっと頻繁に洗濯するでしょう。

科学者は、基本的な衛生ルールを遵守することにもっと注意を払うべきだとアドバイスしています。