中国は火力発電所の建設を中止する

中国政府は、石炭火力発電所の新規建設を一時停止することを決定しました。さらに、既に建設許可を得ている一部の火力発電所の建設も停止されます。この禁止措置は2018年まで有効ですが、当局が延長を決定する可能性も十分にあります。中国は大気汚染レベルがかなり高いため、このような措置が必要となっています。

中国では、大気中への有害物質の排出が許容上限を超え、大気質が極めて悪く、全国で毎日数千人の住民が亡くなっています。中国当局は、国内の環境状況を改善する意向を指令の形で示しました。当局はこれに先立ち、全国の数千の炭鉱の閉鎖を決定し、公式発表しました。今回の火力発電所の新規建設の一時停止は、環境状況改善に向けた次のステップです。この新たな規制は、建設許可を取得中のものから、既に許可は取得済みだがまだ建設を開始していないものまで、200カ所の火力発電所に影響を及ぼします。

計画されていた石炭火力発電所は、年間100ギガワット以上の電力を生産可能でした。現在、中国は50億トン以上の石炭を消費しており、これは他のどの国よりも多く消費しています。

直近では、当局は石炭火力発電の増産を計画していましたが、パリ会議の後、戦略の転換を決定しました。フランスで開催された会議には170カ国の代表が参加し、議論の結果、大気への有害物質の排出削減と再生可能エネルギーへの移行に関する合意に署名しました。会議において、中国代表は4年後には石炭の使用を拒否すると述べました。

中国は現在、間違いなく世界最大の有害排出国であり、同国の排出量は15年以内にピークに達すると予想されている。

主要都市近郊での新規火力発電所の建設は、規制と経済危機により中断されました。その結果、風力と太陽光発電への投資が増加し、国内の石炭消費量の減少につながりました。しかし、グリーンピース代表のミリヴィルト氏の声明によると、中国では石炭の人気が衰えているにもかかわらず、大手エネルギー企業は石炭火力発電所の設計・建設を続けており、そのペースは加速しています。ミリヴィルト氏はまた、当局の決定は、既に建設が開始されている発電所には影響を与えないと指摘しました。一部のデータによると、新規発電所の発電能力は約200ギガワットになるとのことです。

新たな石炭火力発電所の建設を拒否することは間違いなく前向きな一歩だが、日々悪化している国の現状に大きな影響を与えるには十分ではない。